2013年7月16日火曜日

第34回 医療職での外国人雇用

 実は、トルコでも医療業界で外国人が勤務出来るようになって、1年以上になるのだけれど、今日からそのハードルが少しだけ低くなりました。

 ハードルが下げられた理由は、シリア難民への対応策だということは明白。でも、移民の多いトルコでは、法の見直しは必須だったんです。それに、トルコで医学を学ぶ多くの外国人にとっては、画期的な法改正だったと言えます。

 勿論、国内又は国外で資格を得ているからといって、全ての医療職に、外国人の参入が許可されたわけではないのです。それでも、規定の対象は、歯科医・薬剤師・助産師・介護士を除いた医療職と、かなりの広範囲に及んでいます。

 日本人の人口が増えているトルコだから、今後、日本の医療機関のトルコ進出にあたって、日本語を母国語とする医療職の方々が増えることを期待しています。


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2013年6月12日水曜日

第33回 車内では禁煙

 2013年6月11日から、自家用車の運転手やタクシーの運転手を含め、陸・海・空路と鉄道公共交通機関の車両内も、禁煙エリアの対象となりました。

 禁煙っていうと、タバコや葉巻を想像するでしょう。でも、それだけじゃなくって、全くニコチンを含まない、タバコに見えるもの全てと水煙草も禁止の対象なんです。
 
 
 まさか、自家用車を運転してる時も吸っちゃいけないってことになるとは思っていなかったのですが、徹底してます。
 
 電子タバコを吸いながら車を運転してて、いきなり《罰金》ってことにならないように、気を付けて下さいね。

 
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2013年6月7日金曜日

第32回 リサイクル運動に参加しませんか

 
 日本からトルコ共和国《以下、トルコ)に来ると、今までゴミを何種類にも分けて捨てるのが習慣になっていたせいか、何でもかんでも一緒に捨てても回収してもらえる状態に、罪悪感を感じてしまうのは、私だけでしょうか。
 でも、よ~く見ると、ちゃんと電池用のゴミ箱や、紙・段ボール・缶・メタルキャップ・ペットボトル・プラスティック用のコンテナー、ガラスのボトル用のコンテナーがあるのです。カプジュが居住するアパートでは、専用のゴミ袋も配布されています。
 忙しくって、色々なところに捨てに行けないっていう人にも、市によっては、アパート用のリサイクルボックスを届けてくれて、回収にも来てくれるのです。例えば、イスタンブールのŞİŞLİ地区では、444 1 568に電話するだけで、スムーズに処理していただけます。

 家庭での排油。トルコでは、驚くことにトイレに捨ててる人がかなりいるのです。でもトルコには、排油用のコールセンター(444 2 845)が開設されて、5リットルの排油を自宅まで回収しに来てくれるのです。でも殆ど揚げ物なんかしない私は、『えーっ、排油が5リットルも溜まるまで家に置いておくの?』って思うのです。そんな私みたいな人の為に、最寄りのMuhtarが少量でも受け取ってくれる係を担っています。でも、まだまだ自分が排油を受け取らなきゃならないって知らないMuhtarもいるので、排油を抱えてMuhtarに行く前に、本当に受け取ってくれるかどうか、確認したほうがいいかもしれませんね。

 6月5日は世界環境の日。トルコでも、自分で出来ることから始めませんか。
 

2013年6月2日日曜日

第31回 外国人学生の健康保険

 
 トルコ人なら、成人するまで国民健康保険の加入者として、国が責任をもって対応してくれるようになったトルコ共和国です。
 プライベート保険に加入するから大丈夫って人は別だけれど、いざという時、何にもないより、留学先のトルコで、健康保険はあった方が安心っていう学生さんは、是非加入して下さいね。

  トルコ共和国では、2013年5月29日以降、学生として登録された日から3カ月以内に、外国人学生が申請するなら、学生として登録されている間中、総合健康保険に加入することが出来るようになりました。但し、3カ月を超えると対象外にされてしまいます。
 現在既に学生として登録されている外国人学生の場合は、2013年5月29日以降、6カ月間登録申請が可能です。
 
 保険料は、年齢によって定められている法定最低賃金の90分の1の30日分です。


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2013年4月13日土曜日

第30回 外国人学生の労働権

 留学中、ちゃんと仕送りしてもらってても、ちょっとしたお小遣い稼ぎが必要になることはあるもの。だけど外国だと、母国でそうしているように簡単に働けないのって誰でも知ってますよね。
 時間の制限があったり、労働許可が必要だったり・・・。
 トルコの場合は、トルコで教育を受けている外国人学生の内、短大生(専門学校生)、大学生、修士・博士課程の学生なら、労働許可を得る条件で勤務することが出来るようになります。
 但し、短大生(専門学校生)と大学生は、初年度は不可。2年目から1週間に24時間までなら働けるようになります。
 法律の施行日は、2014年の春。

 働いてお金を稼ぐことは、人生経験っていう意味でも、とっても有意義だと思うのです。でも、不法労働して強制送還させられるようなことのないよう、ちゃんと合法的に働いて下さいね。
 


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2013年4月12日金曜日

第29回 不動産を買うと1年間の滞在許可入手可

 不動産業界が待ちに待っていた、《不動産を購入する外国人へ1年間の滞在権》が許可されるようになります。
 地中海やエーゲ海岸で別荘を買っても、年に何度も滞在許可を申請するのは面倒だったのです。だから、長期で住める権利は、トルコで不動産を購入する外国人にとっては魅力的。

 会社を設立したり、労働許可を入手しなくっても、要するにな~んにもしなくても経済的に困らないし、トルコ国籍を得るなんて面倒なことしたくないのだけど、トルコに長期的に住みたいな~って思ってた人には、嬉しいニュースなのです。
 法律の施行は、2014年の春。

 勿論、取り消しの原因となる行為とかもあるので注意して下さいね。

 

 
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2013年4月11日木曜日

第28回 無期限滞在許可証

 2013年4月11日に施行された法律の無期限滞在許可証に関する条項が、2014年4月11日から施行され、トルコでもやっと無期限滞在許可証が発行されることになります。
 条件は、下記5点です。ただ、折角取得しても、取り消されることもあるので、取り消しの条件もちゃんと認識しておいた方がいいと思います。
 関連の規定には、詳細が記載されるけれど、待ちに待った無期限滞在許可証なので、取得条件だけでも、チェックしてみて下さいね。

(1)滞在許可取得後、継続的に8年間トルコに滞在していること。
(2)過去3年内に生活保護を受けていないこと。
(3)自身又は(いれば)家族の生活を支えるのに十分且つ安定した収入源があること。
(4)有効な健康保険を有していること。
(5)社会の秩序と保安を脅威にさらしていないこと。


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2013年4月1日月曜日

第27回 《夫婦の住居》であることを登記簿に記載


 トルコでは、夫婦で購入しても、不動産登記簿には、夫の氏名だけが記載されることが多いのです。
 そうすると、家庭内暴力で被害を受けている妻や、専業主婦が、その家から追い出されてしまったり、夫の勝手な判断で、家族が居住している家が知らないうちに売却されて、行く場所を失ってしまった妻や子供が少なくないのです。

 環境・都市開発省が2013年3月18日に発令した回覧により、不動産登記規則第57条(d)の実施が再開され、家族が住んでいる家が、勝手に売られてしまわないように、不動産登記簿に《家族の住居》と記載していただく為に、判決文を提示する必要がなくなりました。

 新婚当時は、そんなことが身に降りかかるなんて、頭の片隅にも浮かばないかもしれませんよね。でも、『トルコ人だと直ぐに名義変更出来るから』と言われ、外国人配偶者が全額支払ったにもかかわらず、トルコ人配偶者名義で不動産購入手続きがなされ、知らないうちに、トルコ人配偶者に売却されてしまっていたということもあるのです。最近では、日本人も比較的短期に不動産購入が出来るようになりましたが、どうしてもトルコ人配偶者のみの名義で不動産を購入される場合は、不動産登記簿に《家族の住居》と記載させ、勝手に売却出来ないようにしておくことをお勧めします。


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2013年3月6日水曜日

第26回 トルコでの裁判と弁護士

 
 日系企業進出や日本人の移住が急増しているトルコ共和国(以下、トルコ)ですが、それに伴い、法人・個人に関係なく、裁判その他、各種法務を処理する弁護士との繋がりが必須となってきています。

 日本で国際弁護士という肩書の方々がいらっしゃいますが、トルコで弁護士の資格を有していないと、トルコでは弁護士として活動出来ないということを、まず認識して下さい。つまり、トルコでは、日本の弁護士は勿論のこと、国際弁護士も、弁護士としてトルコでの法務に携わることが出来ないのです。

 またトルコには、司法書士という職業がなく、弁護士は、日本の司法書士や行政書士の役割を兼任していると言えます。

 
 トルコの弁護士は、各種裁判や法律相談は勿論のこと、契約書作成、会社設立、市場調査、M&Aの法務デューディリジェンス、その他トルコでの法務全般を担っています。

 また、トルコ公認通訳・翻訳の資格がある方のみ、公証役場で通訳士として任務を遂行することが出来ます。公文書として認証を受けるにも、トルコ公認翻訳の資格がある方の翻訳であることが条件とされます。

 トルコ共和国法曹界唯一の日本人弁護士 鳥越恵子(とりごえけいこ)は、トルコ共和国公認翻訳・通訳士、法廷通訳士、法廷選任翻訳士の資格も有しています。
 
 日本語によるトルコでのリーガルサポート、会社設立時や裁判に欠かせない日本語公式文書の翻訳、法廷での通訳を必要とされる方は、是非ご連絡下さい。
 

 


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